排便強迫と社会復帰

腹にまだ便が残っているような感覚が嫌で何回も何回もトイレに行くはめになる。

腹にまだ便が残っているような感覚、この違和感はわりと不快で、それが続いている間はずっと「まず先にトイレに行かないと」という心理状態になる。

例えばこの状態が一日一回か二回ぐらいでせいぜい数分程度なら全然いいのだが、一日に何回も何時間もあるので何もできなくなるわけだ。

まあ俺が暇人でずっと何もしなくていい状態だから、この感覚に引っ張られやすくなっているとも言えるが。例えば極論、家が火事になったら「便が腹に残っている気がする、まずはトイレに行かなければ」なんて悠長なことは言わずにさっさと逃げるという行動を起こすことができる訳であって。

やっかいなのがこの感覚は気のせいと切り捨てることができない点。というのも、以前から散々書いている、定期的に肛門の周辺にできる腫物が影響している可能性があるからだ。この腫物が便の出口を塞いで少量の便しか出ない状態が続いており、排便後の便がまだ残っているような腹部への違和感や、排便回数の増加の原因になっている可能性がある。つまりこの場合、気の持ちようなどではなく、身体の治療する必要があるわけだ。

まあ、じゃあさっさと病院に行けばいいだろうと言われてしまうのが関の山なのだろうが、あいにく俺は引きこもりだ。そんな簡単に肛門や腹部への違和感を伝えに病院に行けるほど、行動力も度胸もない。

単純に、病院選びなどを含め肛門科に行く労力や勇気がない、というのもある。でもそれだけではない。あれだ、さっき肛門の周辺の腫物と書いたが、大腸がんなどもっと怖い病気だったらどうしようという気持ちがある。もし病院に行ってがんの告知をされたら俺はどうすればいいのだ、と。金もないこんなに孤独で、こんな状態で受け入れられるわけないだろうと。

そう考えると、とてつもなく怖くなってくるのだ。

あれだ、だから病院には行かずこのまま先に社会復帰してしまって、何食わぬ顔で日常を過ごしていく中で、ふと病院に行く、みたいなシチュエーションを狙っているみたいなところがある。

しかしまあ、その肝心の社会復帰が全然できないで何年も経過しているわけだが。