飲んだくれ

もう父親は80歳を過ぎてるんだけどさ。さっき23時ごろ「ずいぶん日が沈むのが早くなったなあー」とか言いながら二階から降りてきた。おかしなことを言うなあとか思っていたんだが、その1時間後ぐらい、つまり0時ごろに急に身支度をはじめた。

母親が「こんな時間にどこにいくの?」と尋ねると、「行ったらだめなのか!」と彼は怒鳴っていた。あとは意味不明なやり取りが繰り広げられ、最終的には「アホとキチガイの相手はしてられねえな」とか言って母親を下げて一人で自分を肯定していた。

まあ彼のやり口はずっとこうだから何の変哲もないといえばそうだ。怒鳴る、脅す、嘲笑する、嘘をつく、ストローマン、あたりを使いこなして自分を正当化して相手を徹底的に屈服させるという手法。まあもう俺には通用しないので母親にしかやってないのだが。当然外でも通用するわけもなく。だから彼は孤独でストレスが溜まってるんだろう。よくあるパターンだ。性格が悪いから孤独となり、孤独だからストレスがたまり、さらに性格が悪くなりさらに孤独になるという。それで俺や母親ぐらいしか関われる相手がいなくなり、俺には反撃されるようになったので、今は彼は母親とだけ関わっている。まあ、人間関係から逃げ続けて引きこもりとなり今や母親としか関われていない俺も同レベルなんだがな。

しかしまあ厄介なことがある。まあ、何の変哲もないと書いたとおり彼の性格はずっとこうだった。しかしまあ酒の量が増えすぎているのだ。ほおっておくと泥酔して立てなくなるまで飲み続ける。立てないので当然小便は床に垂れ流しとなる。だから酒を取り上げるしかない。しかしそうすると料理酒やみりんを飲む、自分でウイスキーを買ってきて枕元に隠す、夜中に出歩いて買いに行く、などしだす。別に急性アル中や事故で即死してくれるのならそれでいいのだが、問題なのはこのまま認知症が進行すること、転倒などによって寝たきりになられること、などだ。

さあどうすればいい。ネットで検索すると「まずは病院に連れて行こう」とか書いてるが、それができれば苦労しない。嘲笑されて終わり、もしくは発狂されるだろうな。

母親ももう70代中盤。俺は一人っ子。そして引きこもり。昨日はずいぶんと夢見心地の記事を書いたが、現実はこんなもん。

 

しかしまあ彼ほど他者の声が耳に入らない人間もなかなかいないよな。まあ子である俺もそういった気質を引き継いでいるのだろうが。