洗面所の窓一面に鉄の板が張り巡らされてしまった。
まあ、父親がやったわけだが。母親が「止めてほしい、なんでこんなことするの?」と言うと、隣の家から苦情が来るかもしれないので目隠しにするため、などと意味不明な答えが返ってきたとのこと。ちなみにそれ以上言うと発狂される危険性があるので母親はそれ以上は何も言わなかったとのこと。
まあ昔からそうなのだが、こういった父親の奇行に対して母親はすぐに引き下がる。結果として家がどんどんキモチワルクなっていくわけだが。
俺としてはこれが物凄く嫌だ。最近はとくに本当に本当にこれが物凄く嫌で、これが原因で何も手につかなくなってしまうほどだ。
というのも、俺は拘りが強い。例えば、この鉄の板のせいで物凄く不幸なことが起こるのではなかろうかと思い込んでしまっている。この鉄の板をどうにかしない限り何もできない、となってしまう。
しかし父親も拘りが強く、今回の行動も彼も拘りからくるものなのだろう。
このように拘りが強い者同士が生活を共にすると、互いの拘りがバッティングして、どちらかが我慢する羽目になる。それによってどちらかが精神的に病むことになる。拘りが強い者同士が生活をしていて、且つ、うちのように対話が不可能な状態であれば、このようにならざるえないのだろう。
ちなみに少し話は変わるが、隣の家からの苦情を避けるための目隠しという理由自体が、彼の妄想的な拘りなのだが、もしかしたらそれとは別の何かしらの思い込み、拘り、妄想、が彼のなかにはあって、これはそれを隠すための詭弁かもしれないとも思ったりする。というの、昔から父親を見ていると、彼が意味不明なことを言っているときは本心を隠しているところが多いことに最近になって気付いたのだ。本心はもっと別のことであまりにもバカバカしすぎることなのでそれを隠すために尤もらしい(と本人は思っている)の詭弁でコーティングするのだ。
まあとにかく彼と生活していると頭がおかしくなりそうになる。