術後直後の後に起きたこと

長文を書けるテンションじゃなかったので代わりにツイッターで随時実況していたのだが、落ち着いてきたので、覚えている範囲で術後直後の後のことを書いておこうと思う。

あの後は徐々に麻酔は切れていったのだが、19時45分ごろ腹痛と便意に襲われた。それでナースコールを押したのだが、看護師曰く「術創が腫れて便意と勘違いしてる可能性がある、どうしても我慢できないのなら布団のなかにぶちまけてもらっても構わない、ただし21時が麻酔が切れる予定だが1時間早めて20時に補助付きでトイレに行ってもいいですよ」とのこと。

20時まで待つことを選んだ。約15分間、額に油汗をかきながら腹痛と便意に耐えた。15分ていどの時間がこんなに長く感じたのは初めてだった。

そしてようやく20時がきた。なぜか看護師はずくにはきてくれなかったので20時1分にナースコールを押した。そのときには更に尿意も爆発寸前になっていた。下半身全体が限界ギリギリまで膨張しているような異様な不快感だった。そして看護師に付き添われながらトイレへ。

ベッドからトイレまでの距離はたかだか3mほど。しかしベッドをおりて3歩ほど進んだところ目眩に襲われた。柱につかまり耐えようとするも無理そうだ。見かねた看護師が床に座らせてくれるも、今まで生きてきたなかで味わったことのないような不快感に襲われる。目眩、ギリギリの便意、ギリギリの尿意、異常な空腹感。大袈裟かもしれないが一瞬死を意識してしまうほどだった。結局通路に倒れ込んだまま動けなくなってしまった。周囲にいた他の看護師も駆けつけてくれたようで3、4人がかりで対応してくれた。そこからどうやったのかは朦朧して覚えてないがなんとかベッドに戻してもらったらしい。ベットのうえから自分が倒れ込んでいた通路を見るとべっとり血が付いていたのだけ覚えている。オムツとT字帯に吸収しきれず溜まったものが転んだとき流れ出たのだろう。

ずいぶん迷惑をかけてしまった。後から聞くと腰椎麻酔の影響だろうとのこと。麻酔をなめてたわ。

しかし尿意と便意は依然として収まっておらず、先ほどの第二選択にあったベッドな上で垂れ流してもいいよ!を選ぶことにした。

看護師さんが見守りのなか、もう仕方がないと思い、俺はベットに横になったまま軽くいきんだ。すると「ぷーーーーーっ、ぷぷぷぷーーっ」といった間抜けな音とともに大量の屁が出た。つまりあの猛烈な便意と腹の圧迫は、便によるものではなかったらしい。肛門周辺から奥深くへとくり貫かれた術創の炎症腫れとガスによるものだったと。

で、つぎに破裂しそうだった膀胱への対処をした。看護師さんが見守りのなか尿瓶を当ててベッドに横になったまま出そうとするも出ない。今度はゆっくりとベッドの前で中腰てになり出そうとするもまだ出ない。そして看護師さんに後ろから介助してもらい立位で尿瓶を当てるとようやく少しだけ出た。残尿感はまだあるが大方マシになった。

あれだ、俺は元々ものすごく頻便頻尿なのだが、それが悪いかたちで表れたのかもな。普段なら100回分ぐらいの糞尿が破裂寸前までたまっている!早く出さないと!という強迫観念があったというか。いや、実際腸も膀胱も長年の甘やかしから物理的に容量が狭くなっているのもあると思う。

しかし汗だく血みどろの大惨事だったな。ほんと迷惑かけてしまった。

ちなみにそれ以降看護師さんたちの対応が厳しくなったんだよな。夜中ベット横にかけてくれた尿瓶に立って尿ができたことを言うと「立つときはナースコール押してって言ったよね」と冷たい目で言われたり、それでナースコール押すと別の看護師がきて「立つのはダメよ、さっきみたいになったらどうするの?」と言われたり、介助を受けてるとき「いいから座って!…くださいね」と言われたり、俺のポンコツ具合にみんな警戒しているような感じがした。まあ当たり前だわな。

でその後は、麻酔切れの痛みや便意や膀胱の張り、大量の肉汁(滲出液)で重くなったオシメ、などの不快感があり、またもや朝までほとんど寝ることができなかった。