拘り

拘りというのは、短期的な思考になり出口が一つしかないと思い込んでいる状態ではなかろうか。ある種の視野狭窄に陥っているというか。

長期的な視点に立てば出口は他にもある可能性が高い。しかしそこに気が及ばないというか。

ちなみに、拘りの中には、ある程度合理的なものもあれば、逆にほぼ妄想に近いものもあれば、どうしてもそうしなければ気が済まないのだがその理由を上手く言語化できない、みたいなものもある。しかしそれら全てに上記の説明は当てはまると思う。

なぜ拘ってしまうのかというと、不安感が強いからではなかろうか。自分の中にある法則に背くことができない、そしてそれは今すぐ解決しなければならない、放置する勇気がない、だからたとえそれが無意味な事であっても、なんなら長期的な視点に立って総合して考えればあるいは第三者から見れば明らかに害が大きくなっていたとしても、拘りを捨てることができないという。

また、なぜ不安感が強いのかというと、脳のことはよく分からないが、セロトニンなど安心感や幸福感をつかさどる脳内神経伝達物質の分泌が少ないということだろう。生まれつきなのか幼少期の体験なのか、とにかくそういった物質が少なくて安心感や幸福感を得にくい体質なので不安を感じやすいという。しかもわりかし若い段階でそれを間違った方法で解消しようとする癖がついてしまったという。その一つとして拘りというものがあるのだろう。