気が利かない

話したいことがあって、その前置きをしてるとき、前置きのほうに引っ張られて、前置きのほうをやたらと深堀して、気がついたら話したかったこととは全然違う話が展開されていた、みたいなことがよくある。

俺はこれをブログでもよくやってしまう。前置きから書きはじめて前置きを深堀しているうちに前置きのまま終わってしまう、みたいな。

前回の記事なんて正にそうだった。だから今回は前置きなしに書く。

 

あれだ、最近行ってる日雇いの現場で思ったことがある。というか悩んでいた。俺ってほんと気が利かないなあと、気を利かすってどうやればいいんだっけかなあと。まあ、あと一回でこの現場は終わりなのだが、今後も他の現場でこんな感じだと、けっこうツライなあと。

今の現場は飲食系。17時から17時半ぐらいはまでは仕込みの手伝いで次から次へと指示を出してくれるのでその通りに必死にやってれば時間は過ぎる。18時半ぐらいからは洗い場をひたすらやるだけなのでこれもただ必死にやってればいい。しかし、その間の時間、つまり17時半ぐらいから18時半ぐらいまでが手持無沙汰いのだ。

この時間は、パートさんと社員さんが慌ただしく、仕上げの盛り付けや配膳の仕分けをやってるのだが、とくに指示もなく俺は棒立ちになってしまう。見かねてか、たまに、5分に1回ぐらいは指示を出してくれるのだが、まあ基本棒立ちだ。

仕上げの盛り付けや配膳の仕分けは俺にできる仕事じゃないし、たぶん、忙しすぎて指示を出す暇がない、というのもありそうだ。

こういうときどうすればいいのかなと、考えていた。いつ指示を出されてもいいようにパートさんや社員さんのほうを向いておく、ゴミや洗い物がでたらすぐ預かる、ぐらいしかできない。しかしまあ、けっきょく、殆どの時間、突っ立ってるだけになる。

そんなとき、「ソースかけといて(言い方は優しい)!」との指示が出た。俺は従った。「ソースの量が多すぎる(言い方は優しい)!」などと言われつつも。

そしてしばらくすると、今度は「保温機から仕込んでいた食材を持ってきて!」との指示が出た。俺は従った。そしてその食材も、先ほどのソースをかけたものと同じものだったので、同じくソースをかけておいた。

この現場は終業後にパートさんと二人きりになる時間がある。この日もその時間はあって、そのときはじめて「あれはソースかけちゃだめよ」と言われた。配膳する直前にかけないとダメだったらしい。たしかに理屈としてもその通りだ。

日雇い派遣なうえ頭も悪いので全体像が理解できてないがゆえのミス。

しかしまあ、あれだ、違うな。「これもソースかけときましょうか!?」と聞くべきだったんだろうな。

これが俺はできなてい。こういうコミュニケーションが取れてない。

例えば、忙しくないときも、もっと気軽に話すようにすべきなのかもしれない。それをやらないから、「これこうしときましょうか?何かやることありますか?」とかも、気軽に言えないのかもしれない。

今忙しそうだから話しかけるとまずいかなあ、とか考えてる間に終わる。じっさい忙しいから話しかけてほしくないかもしれないし、ちょうどやってほしいことがあるから助かったとなるかもしれない、どっちか分からないからフリーズしたまま終わる。