どっちも損してるなあ

今日は引越の日雇い(フルキャスト案件)に行ってきた。昼の13時から19時までなので、まあ、引きこもり脱出以来もっとも早い時間の始業、もっとも長い労働時間、しかも初めての現場で且つ引越という比較的ハードな仕事内容だったので、まあ俺にしては快挙だろう。

ネックだったトイレ問題は、前日に早めに夕食をとって、早めに現場近くの駅に到着して、途中のコンビニなどでも何度もトイレを済ませてから、就労に挑んだ。まあ、それでも現地に到着して担当者を待っている時点で尿意が出てきて「ヤバい…」と焦ったのだが、もう仕方がないので尿意のあるまま2時間ほど働いた。しかしけっこうハードな肉体労働なので、汗をたくさん掻いたのと、アドレナリンが出たのとで、仕事中尿意はマシになっていた。まあ、それでも休憩時間に近くのドラッグストアへとトイレに走ることになったが。

今日のフルキャスト側のメンバーは俺と、感じのいい大学生と、変わった中年男性、の3人だった。

まず引越の仕事についてなのだが、もう今後はしばらくやりたくないなと思った。変わった中年男性はあんまり仕事をしないし、大学生は引越の仕事が初めてで痩せ型だったので、体がデカく雰囲気だけ真面目そうな俺がやたらと働く羽目になった。それで、これを書いている今も体がバキバキで痛いのだが、それよりももっとしんどいのが、いつお客さんの物を壊してしまうかわからない不安感だな。じっさい前回の引越の日雇いのときに壊してしまったし、今回も、まあたぶん経年劣化が原因で「君が悪いわけではない」と言ってはくれたのだが、ちょっとしたものを壊してしまった。なんかやっぱ向いてないなと、真面目に必死にやっててもこういうミスはやっぱやってしまうから。

というかあれだな、求められると過剰に頑張ってしまうというか、無能なくせにでしゃばるというか、必死こいてアピールして、好かれよう、評価されよう、としてしまうんだろな俺わ。無能なくせによ。いや、無能だからこそそうなるのかもしれない。あるいは自己肯定感が低いからそのようになりがちなのかもしれん。それで、例えば今日みたいな引越案件なら、疲労で手や脚の感覚がマヒしてきてるのに率先して次々と荷物を早足に運ぼうとして、まあ、その間は「こいつ頑張るなあ」という視線を受けるのだが、けっきょく大きなミスや事故を起こして台無しになるという、そういうことが何事においても往々にしてあるなと、俺は。いいかっこしたくて、安請け合いをして、でも、ちゃくちゃくとキャパは溢れていて、痛い目を見るという…

ちょっと話は変わるけど、変な中年男性について書こうと思う、まず見た目からして変だった、部屋着のような服装で、かなり太っていて、体臭がして、仕事中常にしんどそうにしていて、そのくせ仕事に関係ないことをやたら話しかけてきたり、40代ぐらいだろうか、でもたぶん、俺よりしっかりしてる部分もあるように見えた、例えば注意欠陥や短期記憶力のなさに関しては俺の方が全然無能、でもその変な中年男性は、人から好かれようみたいなことを敢えてしないのかできないのか、それで損しているように見えた、仕事も、まあ、たんに体力がないだけなのもあるのだろうが、かなりダラダラとやっていたし、何か拘りが強いような感じもしたし、例えば、梱包用の布類をわざわざ畳んでから運ぼうとしたり、それでいて先方担当者(引越業者)に意見をしたり、でも、もはや完全に嫌われている感じがして、どんどんその変な中年男性の扱いは雑になっていったというか、変な中年男性には仕事が全然振られなくなって、まあ、そのぶん真面目ぶった俺にやたら仕事が来てしんどかったわけなのだがな。まあ、なんか、俺もその変な中年男性もどっちも損してるなあとは思ったりしたな。というかまあ、かくいう俺も変な中年男性なんだがな。

あと、大学生について、すごくいい子だった。なんか重いものたくさん持ってくれてありがとうございますとか言ってくれたり、帰りしなとか話しかけてくれたりしてうれしくて泣くそうになった。いや、今日は花粉が酷くて目が痛くて泣きそうになったのかもしれん、あるいは話していて、そのキラキラした大学生と自分の惨めさを対比して泣きそうになっていたのかもしれんが、まあ、なんか泣きそうになった。

まあ、ともあれ無事終業できてよかったな。いや、でもたまたまなんだよな、事故らなかったの。後半とかもう手の感覚がなかったし、でも、手の感覚がないので休みたいですとも言えず、いいかっこして、なにくわぬ顔して次々運んじゃってたからな。たまたま事故らずに済んだ。だからもう引越の案件は応募しないかも。